
口腔灼熱症候群、BMS
Burning mouth syndrome(BMS、口腔灼熱症候群)は国際頭痛分類第Ⅲ版により以下のように定義されている。定義
3か月を超えて、かつ1日2時間を超えて連日再発を繰り返す、口腔内の灼熱感あるいは異常感覚で、臨床的に明らかな原因病巣を認めないこと。診断基準
A. BおよびCを満たす口腔痛があるB. 3か月を超えて,1日2時間以上を超える連日繰り返す症状
痛みは以下の特徴を有する
1. 灼熱感
2. 口腔粘膜の表層に感じる。
C. 口腔粘膜は外見上正常であり,感覚検査を含めた臨床的考察は正常である。
D. 他に最適なICHD-3の診断がない
病態としては舌、口蓋、口唇、頬粘膜などの口腔内にヒリヒリ、ピリピリとした灼熱感を伴うことが多いが、器質的異常を伴わないものとされている。
複数の医療機関を受診することなどにより治療期間は数年に及ぶことがある。社会構造の複雑化やストレス社会の影響などにより、口腔内の痛みを訴える患者数が増加傾向を示している。
しかし多くの症例で診断が困難な場合が多く、治療方法についても確立されていない。治療は薬物療法が主体となるが、難治性である。
舌痛症(https://www.den.hokudai.ac.jp/kouge1/case/oralmedicine/glossodynia.html)に準じた治療を行っております。
詳しい内容は、舌痛症をご覧ください。
当科の臨床統計を供覧します。 (羽藤、坂田ら:1次性burning mouth syndrome患者の臨床的検討. 日本口腔内科学会雑誌. 26(1):8-15.2020.)

紹介経路

病悩期間

治療薬

治療効果
