北海道大学歯学部口腔診断内科
北海道大学歯学部
口腔診断内科

〒060-0813
北海道札幌市北区北13条西7丁目
TEL: 011-716-2111
FAX: 011-706-4280
医局員からのメッセージ

2023年度 研修医の声

2023年度研修医
 2023年度に集った研修医は全員出身大学が北大以外、かつ地元も異なるため多様性の花が咲いたと思います。
 北大口腔内科では、口腔内科疾患だけではなく口腔外科症例もあります。多数の症例数を経験でき、基本的な診察・治療の手技を学ぶことができる場です。

 私の場合、教室での講義と現場での実践のギャップに戸惑うこともありましたが、上の先生方が親身になって教え導いてくださったことは忘れることができない記憶となりました。医局で飲み会やバーベキューなどのイベントもあり、仕事や学びだけではなく、楽しみもありました。たかが一年、されど一年で、学びと思い出をたくさんくれた場所です。

 この医局での研修は、医療の世界に飛び込むにあたって最良の玄関口の一つであると思いました。
 研修医終了後は、私含めて5人全員継続して医局に所属し、私は札幌市内の病院歯科に出向の予定で、同期4人は大学院進学の予定です。
 
 全国から随時、研修医・大学院生を募集しているので気軽に医局の方までご連絡ください。お待ちしております。

2020年度 研修医の声

近藤 優理絵

近藤 優理絵

粘膜疾患、歯科心身症に興味があり当科での研修を希望しました。
指導医の先生に見ていただきながら、問診〜治療計画を考え、処方をしたり、研修早期から抜歯や嚢胞・腫瘍摘出など沢山経験させてもらっています。自分で考えたり手を動かせるので毎日とても充実しています。
また、先生方が熱心に指導してくださり、研修医向けのゼミなどもあるので学べる環境だと思います。
板垣 竜樹

板垣 竜樹

入局を決めた理由
抜歯を学ぶことができるため。また、口腔内科では粘膜疾患を多く診ているので粘膜疾患を学びたくて入局しました。

入局して良かった点
日本の教科書には載っていないような粘膜疾患を診ることができて、診断力を常に向上させることができる点。稀な疾患の治療を学べる点。

後輩へのアドバイス
口腔内科では正しい診断に基づいて治療を行っていくので、診断力を鍛えると良いと思います。診断について多く学べるので、将来必ず役に立つと信じています。

経験した実務内容
外来研修で口腔内異常感症のような主訴であるのに器質的異常があるような稀な粘膜疾患などを経験しました。診断が正しければ治療法はある程度決まっているので、診断力を試される症例を多く経験できました。

学んだこと
診断がとても重要であることが学べます。医局には口腔医療大全もあるので、多くの疾患の診断、治療を学ぶことができます。

研修を終えて / 秋保 茂之(大学院1年目)

秋保 茂之
私は日本大学歯学部を卒業し、2018年に研修医として医局に入局しました。
岩手出身ですが、入局理由は、大学5年生時に口腔内科を見学させていただいた際に、医局の雰囲気がとてもよく、また熱心に研修医へ教育しているのを見て、ここなら自分の知識をふかめることができ、歯科医としての研鑽をつめると考えたからです。
1年間の研修終了後は大学院に入学しました。これからは臨床・研究ともに頑張っていく所存です。

大内 千里(大学院1年目)

私は北海道医療大学を卒業し、2018年に研修医として医局に入局しました。 以前に在籍していた兄の強い勧めがあり、入局した経緯があります。 入局してからは研修医として、充実した1年を過ごし、2019年から大学院に入学しました。

岡田 真依(大学院1年目)

大内さんと同様に北海道医療大学を卒業し、2018年に研修医として医局に入局しました。 知人の勧めで医局入局を決めました。また、医局ホームページなども参考になりました。 1年の研修を終えて、大学院に進学するか迷いましたが、これからも、口腔内科・口腔外科を勉強していきたいと思い、進学を決めました。 これからも、歯科医療を通して社会貢献できるような歯科医師を目指して頑張っていきます。

口腔診断内科学教室で学んだこと / 加島 裕基

加島裕基
私は現在、医局の関連病院である北星記念病院へ出向、勤務させて頂いております。
大学とは物理的に距離は離れますが、そんな今でも、口腔診断内科学教室の魂が私に降臨してくれます。O先生の口調、口癖が知らぬ間に伝染し、緊張の場面でも安心できたり、A先生が患者さんや学生さんに説明している内容をそのまま真似した結果上手くいったり、手術中困ったとき、C先生と手術に入った時と同じようにしたらあっさりと窮地を乗り切ることができたり。どうやら困るとよく降臨するのが特徴のようです。
 市中病院は市中病院である故に、大学病院とは多くの面が異なり、当然厳しい面もあります。経験の少ない出向医は少なからず洗礼を受けます。そのような中で浮かぶのは、口腔診断内科学教室で上司や周りの先生に助けられ日、苦労した日、当たり前のように何気なく過ごした日々、時に愚痴をこぼしながらも課題や仕事に向きあった日、そんな日々の経験です。楽ができたラッキーな日や美女と飲み通した夜の記憶は甘美で心の大事な栄養ですが、目の前の現実にある歯科医師としての試練や責務を切り抜ける必殺技にはなりません。
 大学を離れると実感します。責任を負う難しさ、逃げられない状況で決める覚悟の重み、周りに多くの人員がいることのありがたさを。口腔診断内科学教室で学ぶことは外の世界でも十分に活きていて、また外の世界で生きる上での基本です。その場にいる時のみでなく、離れてからもそこでの経験や記憶が生きるこのような場所は、今の世の中なかなかありません。

研修を振り返って / 今待賢治

口腔内科での研修 今待賢治
今待賢治
私は研修医として、ここ北大口腔内科の門を叩きました。北大病院歯科診療センターでは、自分の希望する診療科に在籍して研修を行うカリキュラムを採っています。私が口腔内科を希望したのは、学生時代に講義、実習を通して、口腔内病変に対する内科的アプローチや、患者さんの全身状態の把握など、実に興味深く、もっと勉強したいと思っていたからです。

しかし、実際に研修医として臨床現場に立ってみて、学生時代に思い描いていた以上に、口腔内科の分野は広く、奥深いものであり、非常に充実した日々を送ることができました。具体的には口腔内科での研修は主に、外来研修と病棟研修から成っており、抜歯などの口腔外科処置から口腔粘膜疾患の診断、治療、更には入院患者さんの全身管理と幅広く研修を積むことができました。勿論、こうして充実した研修を送ることができたのも、指導医の先生方のお陰でもあり、臨床の場で様々なことを教授していただき、今となっては「生きた知識」として、私の歯科医師としてのベースとなっています。

医学的知識も含めて、幅広く歯科医学を学ぼうとするのであれば、こんなうってつけな所はありません。また、医局行事も盛んで、時には旅行や様々なレジャーなどへ出かけて、皆でワイワイ楽しんだり、指導医の先生方とも普段とは一味違った話が聞けたりもします。なかなか限られた文面で、口腔内科はどういう研修をしているのか?をお伝えするのは難しいですが、口腔内科、口腔外科に興味のある方は勿論のこと、これから将来どういう歯科医師人生を歩んで行こうか、まだ悩み中な方も、一度、見学に来てみるといいと思います。そして晴れて、歯科医師となった頃に、ここ口腔内科で一緒に活躍できる仲間が、また増えることを願ってやみません。そして、きっと研修医の一年間を過ぎた頃には、幅広い視野をもった歯科医師として、一回りも二回りも大きく大きく成長できると確信します。