山本卓司(博士・農学)先生(株式会社マトリクソーム 代表取締役社長)による第1回Neuroskeletal Pharmacology Seminar (大学院歯学研究セミナー)を開催しました。
演題:細胞外マトリックスに関する基礎研究と、応用研究を活用したベンチャー企業への社会実装の実例
抄録:株)マトリクソームは、細胞外マトリックスの研究と製品開発を行っており、国立大学と企業の共同出資によって設立されたバイオベンチャー企業です。我々が研究対象とする細胞外マトリックスタンパク質は、生化学の細胞培養において、細胞の足場となる細胞培養基質を提供して、細胞の生存や分化を調整する役割を果たしています。特に、2017年に発明されたヒトiPS細胞の培養においては、基礎研究から再生医療の臨床研究まで、国内外で幅広く使用されています。このような細胞外マトリックスタンパク質の働きに関する基礎研究の成果と、社会実装に対する応用研究の成果についてご紹介するとともに、産学連携による研究成果の社会実装の実例についてご紹介をしたいと思います。