2024(令和6年)年度「科学的リテラシーの基礎トレーニング(第6期)」を行いました。
Neuro-Skeletal Biology の最前線 !
2024年度・56期生(3年次)フロンティア基礎科目(薬理学教室)では、「科学的リテラシーの基礎トレーニング(第6期)」を行いました
(概要)
科学的なテーマを選択し、適切に理解・解釈・分析し記述・表現すること、すなわち「科学的リテラシー」のトレーニングを徹底して行います。担当教員たちとのディスカッションを通じて、理解した内容をパワーポイントにまとめ発表することを繰り返します。教室内での最終発表会においては、当該領域での研究の方向性を把握し、自らの考えを発表します。以下の流れを基本として進行します。
①科学的なテーマの選択と、その理由についてのプレゼンテーション。
②背景となる事項を教科書や成書で調べ、知識をまとめる。
③理解した内容をパワーポイントにまとめ、発表する。
④関連文献の検索・批判的吟味が出来るようにする。
⑤当該領域での研究の方向性、今後どんな研究が重要となるかを考えてみる。
⑥当該領域における自らの考えを発表する。
今年度は、以下のテーマに関して、成果報告がありました。
受講者・発表者:西村 泰良さん
「骨と骨内神経のクロストーク」
受講者・発表者: 山田 英太さん
「骨格痛の神経生物学」
受講者・発表者:岸 宗一郎 さん
「自律神経が骨格に与える影響」
受講者・発表者:小林 稜河 さん
「骨の神経―痛みと同化作用における進化する概念―」
Organizer / Instructor:飯村忠浩
Discussants:渡辺陽久先生
参考図書:以下の書籍・文献を参考に、吟味、深掘り、発表、議論をしました。
Crosstalk between Bone and Nerves within Bone.
Wan QQ, Qin WP, Ma YX, Shen MJ, Li J, Zhang ZB, Chen JH, Tay FR, Niu LN,
Jiao K.
Adv Sci (Weinh). 2021 Feb 10;8(7):2003390.
doi: 10.1002/advs.202003390.
骨の圧電特性を応用し骨再生を促進する
https://www.moleculardevices.co.jp/applications/organoids.html?gad_source=1&gbraid=0AAAAADM_oRISyUeglAhpPu4sAFePH_F7u&gclid=Cj0KCQiAhbi8BhDIARIsAJLOluesyyqTmbX5KU6UsdLOPuA2v74jXF3CyzgFkPzMPaz20Hd1xcrd6wkaAklbEALw_wcB
オルガノイド 生物学的研究と疾患モデル実際の組織の複雑さを再現
https://www.eonet.ne.jp/~fish-nutrition/bone1.pdf
人と魚の骨なし研究史
痛みのメカニズムと治療 著者: 渡邉修 出版社: 克誠堂出版
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ejn.12462
The neurobiology of skeletal pain.
Mantyh PW.
Eur J Neurosci. 2014 Feb;39(3):508-19.
doi: 10.1111/ejn.12462.
標準組織学 著者:藤田尚男 出版社:医学書院
Nerves in Bone: Evolving Concepts in Pain and Anabolism.
Brazill JM, Beeve AT, Craft CS, Ivanusic JJ, Scheller EL.
J Bone Miner Res. 2019 Aug;34(8):1393-1406.
doi: 10.1002/jbmr.3822.
Impact of the Autonomic Nervous System on the Skeleton.
Elefteriou F.
Physiol Rev. 2018 Jul 1;98(3):1083-1112.
doi: 10.1152/physrev.00014.2017.