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Content of medical treatment

診療内容

-診療内容03

口唇·口蓋裂

口唇・口蓋裂の赤ちゃんは、日本人の場合、ほぼ500~600人に一人の割合で生まれてきます。外表面に現われる先天性の形態異常の中では最も発生頻度が高く、日本中で年間3000人近くの口唇・口蓋裂の赤ちゃんが生まれます。これらの赤ちゃんの大部分は、口唇・口蓋裂であること以外、他に異常はありません。しかしながら、口唇・口蓋裂があることによって以下のような問題が出てくることがあります。
1. 審美障害
2. 哺乳の障害
3. 言葉(発音)の障害
4. 顎発育やかみ合わせの障害
5. 中耳炎
今日では、適切な時期に適切な治療を受けることによって、ほとんどのお子さんがこのような障害を持たずに成長でき、普通の人とまったく変わることのない社会生活がおくれるようになりました。

【治療について】
治療は早い時期に披裂(われめ)を閉じて形を整えれば終わるというものではなく、成長した時に普通の人とまったく変わることがない社会生活をおくれるようになることが目標です。そのためには出生時から思春期成長が終わる時期まで、成長とともに獲得していく機能(構音·咀嚼など)や心理面の発達をふまえて、適切な時期を選び適切な処置を行っていくことが極めて大切です。当科では顎発育を考慮し、出来るだけ手術侵襲を小さくするべく、下記の流れで治療を行っております。この治療体系を導入してから25年以上が経過し、すでに成人を迎えた患者さんも多くおりますが、顎矯正治療を必要とする症例は少なく顎発育は良好な結果が得られています。

手術

【診療について】
当院では手術を担当する口腔外科や形成外科だけではなく小児科、耳鼻咽喉科、言語聴覚士、小児歯科、矯正歯科などの専門家が結集し、密接な連携をはかりながら一貫した治療をおこなっております。
専門外来は金曜日の午後になりますが、患者さんのご予定に合わせて他の曜日でも随時受付をしております。分からない点、不安な点がございましたら下記スタッフまでお問い合わせください。

【担当医】
田中 宗一 · 青海 哲也 · 伊藤 裕美 · 高澤 利菜(言語聴覚士)· 
当科の口唇·口蓋裂の治療ならびに研究は北海道大学病院 高次口腔医療センター 顎口腔機能治療部門と共同で行っております。顎口腔機能治療部門のホームページに、治療に関する詳細な情報が掲載されておりますので是非ご参照ください。
https://www.den.hokudai.ac.jp/gakuko/gakukoukuindex.html

01.口腔がん02.顎骨良性腫瘍03.顎変形症04.口蓋裂05.摂食嚥下リハビリテーション