薬理学

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  • 薬理作用機構
  • 代謝性骨疾患
  • 骨格性疼痛
  • 骨格発生・発達・老化

薬理学(Pharmacology)は物質(薬物)と生体の相互作用を研究する学問です。また、薬物による疾病治療の基盤を確立するための科学です。 薬理学では、個体、臓器、組織、細胞、分子のレベルといった生物学的階層を超えて総合的に研究を進めます。薬物と生体の相互作用の解析には、解剖学、組織学、生理学、生化学・分子生物学、遺伝学、病態生理学、細菌学などの基礎医学や臨床医学の知識・知見が総動員されます。

薬理学教室では、骨・軟骨や関節および周囲組織(運動器系)と神経系・脈管系の相互連関に重点をおいて育薬・創薬研究を展開しています。また、全身の運動器系や神経系・脈管系と口腔顎顔面を構成する組織を薬理学的に比較解析します。これによって、口腔と他臓器・組織との連関や口腔の特異性・特徴を解明し、口腔医学への貢献を目指します。さらに、発生・発達・老化といったOntogenyに渡る薬理作用の解明や、進化医学的な視点からの考察も、本教室では重要とする視点です。

本教室では、主に以下の項目の研究を進めています。

  1. 骨代謝改善薬の他臓器・組織への薬理作用の解明と育薬・創薬研究
  2. 抗ウイルス薬の運動器系への薬理作用の解明と育薬・創薬研究
  3. 運動器系疾患のバイオマーカー探索による新規薬効評価系の開発
  4. 新規定量的イメージング法の応用による薬効評価系の開発
  5. 骨芽細胞と破骨細胞の相互作用に関する研究
  6. 骨と歯周組織の細胞におけるメカニカルストレスの影響

担当教員

飯村 忠浩