生体材料工学

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  1. マイクロ・ナノパターンを基にした生体-材料界面の解析(主担当:赤坂)
    生体組織は、マイクロとナノの階層構造を構築し、驚くべき機能を発現しています。これを模倣して、バイオマテリアルを使ってマイクロ・ナノパターンを調製し、強い細胞接着や殺菌効果などの機能を持つ表面を創製します。また、細胞や組織などの生体と微細構造を持った材料表面の界面で起こる現象や圧縮などのメカニカルストレス負荷での反応の十分な理解も目指しています。新しいインプラント表面や新しい歯科治療への応用を目指し、目的の機能に応じたパターンデザインにより機能発現を誘導し、今までなかった高機能材料・医療機器を開発します。
  2. 生体/材料界面の解析・制御と高次医用材料の開発(主担当:中西)
    歯質接着理論を基に分子設計したリン酸化プルランは、生体硬組織に対して強固に接着する機能性多糖誘導体です。体内に埋植するとコラーゲンやヒアルロン酸よりも高い生体安全性を示し、骨欠損部では優れた骨形成能を持ちます。現在、大量製造技術や物性の制御技術を確立し、抗菌物質を歯に運ぶ口腔ケア製品から、接着性を有した骨補填材、 感染防御型インプラント、DDSなど様々な用途展開を行っています。令和6年度には、唇顎口蓋裂患者の顎裂部骨移植を対象に自家骨の増量材として使用する医師主導治験の実施を予定しています。骨再生速度を制御することで難治性疾患である頭蓋骨縫合早期癒合症の治療機器開発にも取り組んでいます。
  3. 薬剤徐放性歯科材料の開発(主担当:中西)
    多孔質材料は孔の中に様々な分子を蓄えることができることが知られています。この多孔質材料を薬剤のキャリアーとして歯科材料に添加し、新しい薬剤徐放性歯科材料の開発を行っています。

担当教員

吉田 靖弘