北海道大学

大学院歯学研究院・大学院歯学院・歯学部

研究院長より

yokoyama

歯学研究院長

八若 保孝

北海道大学歯学部は、昨年創立50周年を迎えました。北海道における歯科保健・歯科医療の向上をはかり、広く地域社会の発展に寄与するという使命を担って1967(昭和42)年に誕生してから半世紀になります。この間、北海道大学の4つの理念である「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」、「実学の重視」を柱として、歯学部・大学院歯学研究院は、学生教育、研究、臨床を日々行い、多くの歯科医師、研究者、教育者を輩出してきました。

現在、教員組織である大学院歯学研究院は、口腔機能学分野、口腔健康科学分野、口腔病態学分野の3分野、20教室と臨床教育部、学術支援部、国際歯科部の3部から構成されており、大学院生の組織である歯学院には、口腔機能学講座、口腔健康科学講座、口腔病態学講座、顎機能医療学講座、長寿口腔科学講座の5講座が設置されています。大学院歯学研究院と歯学院は、歯学に関する研究と大学院生の教育を中心とした活動を展開し、臨床系の教員および大学院生は、北海道大学病院歯科診療センターで診療にも従事しています。これらの活動を基礎として、歯学部で学生教育を行っています。病院に関しては、歯学部附属病院として北海道における歯科医療の発展、高度先進歯科医療を行ってきましたが、国の方針により、2003(平成15)年に医学部附属病院と統合して、北海道大学病院歯科診療センターとなりました。さらに、2013(平成25)年10月から現在の北海道大学病院新棟に移転し診療を行っています。これまでは、医科と歯科が離れていたため、疾患を有する患者さんの歯科診療が十分に行えない場合もありました。しかし、この移転により、医科歯科連携が円滑に進むようになり、包括的な歯科的対応が可能となりました。このような状況の中で、歯学部学生の臨床実習、歯学部卒業後の臨床研修を中心とした臨床教育も充実してきています。日々の診療の他に、これまでの研究で得られた成果を基にした最先端の歯科医療の提供、さらに新しい知見のための臨床研究、専門医や学会認定医の養成などにも、積極的に取り組んでいます。

北海道大学歯学部は、創立以来の目標である「口腔の健康管理を通して、全身の健康管理に寄与し、ひいては人類の健康と福祉に貢献する」をいつも心がけ、教職員の不断の努力と学生の真摯な学びにより、前述した北海道の歯科医療への貢献にとどまらず、歯学教育、研究、臨床の多方面において、我が国の歯学における基幹学部、大学院、歯科診療センターとして成長してまいりました。

人において「食べる」ことは、生きていく上で大切であり、さらに美味しいものを食べることにより心の安定も獲得できます。また、高齢者の方々の誤嚥性肺炎の予防などに必須である口腔ケアについてもその重要性が周知されてきました。「歯学」は人の健康を維持増進していくために必要な領域です。北海道大学大学院歯学研究院・大学院歯学院・歯学部は、本年が次の50年の第一歩と位置づけ、社会へ貢献できる人材の育成、研究の遂行、高度で先進的な臨床などのあらゆる面で、さらなる発展を目指していきます。

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