歯科矯正学教室

  • この教室に関連するワード:
  • 矯正力による組織改造現象
  • 顎口腔機能
  • 矯正用歯科材料
  • 口唇口蓋裂
  • 顎変形症
  • 先天異常
  • 審美



歯科矯正治療における診査・診断・治療法の開発に関して、臨床的・基礎的に広く研究を行っている。

(1)機械的刺激による組織改造現象の機構解明に関する研究:矯正力の他、口腔周囲筋・軟組織などが発生する機械的刺激がもたらす組織改造現象の機構、およびその加齢変化に関しての研究を行っています。また、培養細胞に機械的刺激を与えることによる生化学的研究、微少血管の研究、さらには、糖尿病ラットを用いた組織学的・バイオメカニクス的な研究、など広範なテーマで、歯科薬理学教室、口腔機能解剖学教室、硬組織発生生物学教室などとも共同研究を展開しています。

(2)顎口腔機能に関する研究:舌、口唇、頬は、発音、咀嚼、嚥下などの顎口腔機能に重要な役割を果たしています。口唇閉鎖状態連続記録装置等を用いて、口唇閉鎖機能に着目した顎口腔機能の診断、治療、また筋機能療法(MFT)に関する基礎的、臨床的研究を行っています。また、顎関節症に代表される顎機能異常に関して、不正咬合、矯正治療との関連性に関する研究を進めています。

(3)矯正用歯科材料の開発:繊維強化プラスチック型複合材料を用いた審美性に優れた矯正ワイヤーの開発のほか、ナノマテリアルを応用した新しい概念の接着材料や矯正歯科用インプラントの開発などを行っています。

(4)顎変形症に関する研究:顎顔面骨格の成長発育異常に生じる顎変形症の原因(特に遺伝的原因)の解明と外科矯正の診断、治療法に関する基礎的ならびに臨床的研究を行っています。自然発症不正咬合マウスを用いて、不正咬合の発生機序に関する研究も展開しています。

(5)口蓋裂に関する研究:唇顎口蓋裂や他の先天異常を有する患者の治療法に関する臨床研究を行っています。

(6)顔や笑顔の認識に関する研究