冠橋義歯補綴学教室

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  • クラウン
  • ブリッジ
  • 顎機能
  • CAD/CAM
  • 咬合
  • 顎顔面補綴



冠橋義歯補綴学を中心に,歯科および関連領域の課題解決に向けて,常に臨床へのフィードバックを念頭に置いた研究に取り組んでいる.

1)顎口腔機能:超小型でウェアラブルな筋電計を用いて,日中や睡眠中の歯ぎしり(ブラキシズム)を持続的に計測し,その実態解明の研究に取り組んでいる.ブラキシズム診断システムの実用化による,テーラーメイド型診療体制の確立を目指している. 睡眠時無呼吸症侯群(SAS)とブラキシズムの関連性の検討や,SASの歯科的なスクリーニング法の検討も行っている.

2)デジタル技術の活用:歯科用CAD/CAMシステムや3Dプリンタ(積層造形技術)などに代表される,新たなデジタル技術の医療への応用を広く検討している.3次元データの取り扱い方,デジタルデータを実体化する方法,新世代のシステムのあり方. 手術シミュレーション用模型やクラウンブリッジ,顎顔面補綴物の作製などへの応用など.検討分野は多岐にわたる.現在は,セラミックの3Dプリントについても精力的に取り組んでいる.

3)顎変形症・顎顔面補綴:顎変形症等で外科的矯正術を施行する症例に対して, 他科とのチームアプローチを行い,その治療結果,傾向などを継続的に学会等で報告している.生体再建が困難な軟組織欠損(耳,鼻,眼等の顎顔面部や手指)に適用するシリコーン・エピテーゼの材料や色調等に関する研究も行ってきており,その成果は北大病院での診療に活用されている.