ドライマウス(口腔乾燥症)
近年、口腔内の渇きやベタつき、ネバネバ感を訴える患者さんが増加しています。高齢者の方に多い印象がありますが、比較的若年層でも同様の症状を訴えるケースがみられます。
このような患者さんに対しては、問診や口腔内診査に加え、唾液分泌機能が正常に保たれているかどうかを客観的に評価する検査を行います。代表的な検査として、ガムテストやサクソンテストがあります。
当科では主にガムテストを実施しています。これは、ガムを10分間咀嚼し、その間に分泌された唾液量を測定する方法です。一般的に、10mL以上であれば正常と判断されます。
これらの検査は、一般の歯科診療所では保険点数に組み込まれていないため、実施している施設は多くありません。当科では、検査結果に加え、口腔内の乾燥所見、常用薬剤の有無、内科的疾患、生活習慣やストレスの影響、さらには鼻呼吸の状態などを総合的に評価し、ドライマウスの原因を判断しています。
なお、患者さんが強い乾燥感を訴えていても、実際には口腔内が十分に湿潤しており、ガムテストでも正常値を示す場合があります。このようなケースでは、長期間にわたり口腔内の状態を過度に気にすることが症状の増悪要因となっていることもあります。
口腔内の乾燥や不快感が続く場合には、自己判断せず、専門的な評価を受けることをお勧めします。ドライマウスが気になる方は、どうぞお気軽に当科へご相談ください。い。