口腔内科コラム|舌縁後方の腫瘤について

舌縁後方の腫瘤

舌の側面(舌縁)の後方に、しこりのような膨らみ(腫瘤)が認められることがあります。1つだけの場合もあれば、複数みられることもあります。

鏡で偶然この膨らみに気付き、「舌がんではないか」と心配になって受診される方も少なくありません。

周囲の粘膜と同じような色調で、触れても柔らかく、痛みや違和感などの症状がない場合には、多くは**舌扁桃(ぜつへんとう)**と呼ばれるリンパ組織であると考えられます。舌扁桃は誰にでも存在する生理的な組織であり、病気ではありません。また、リンパ組織であるため、左右の大きさに違いがみられることも珍しくありません。

一方で、この部位は舌がんが発生しやすい場所の一つでもあります。また、舌の奥に位置するため、ご自身で鏡を使って詳しく観察することが難しい部位でもあります。

「いつもと違う」「大きくなってきた」「痛みや出血がある」など、少しでも気になる症状がある場合には、自己判断せず、早めに専門医の診察を受けることをお勧めします。

舌縁後方の腫瘤や舌の異常が気になる方は、北海道大学病院口腔内科(旧第一口腔外科)までお気軽にご相談ください。