口腔内科コラム|アフタ性口内炎について

アフタ性口内炎

「アフタ」とは、直径数mm程度の境界がはっきりした浅い潰瘍のことで、表面は黄白色、周囲は赤く縁取られ、強い接触痛を伴うことが特徴です。

アフタ性口内炎は、口内炎の中で最も多くみられる病気であり、一般的に「口内炎」と呼ばれるものの多くは、このアフタ性口内炎を指しています。

発症原因は現在も明らかになっていませんが、多くの場合は特別な治療を行わなくても、2週間以内に瘢痕(あと)を残さず自然に治癒します。

一方で、一度治っても口腔内の別の部位に繰り返し発症する再発性アフタ性口内炎の方もおり、頻繁に再発すると食事や会話などの日常生活に支障をきたすことがあります。

また、頻度は高くありませんが、再発性のアフタが多数出現し、なかなか治らない場合には、全身疾患の一症状である可能性も考慮する必要があります。代表的な疾患として、ベーチェット病潰瘍性大腸炎などが挙げられます。このような場合には、口腔内だけでなく全身の状態も含めた精査が必要となることがあります。

さらに、疫学研究では喫煙者はアフタ性口内炎を発症しにくいことが知られています。そのため、長年喫煙していた方が禁煙した後、一時的にアフタ性口内炎ができやすくなることがあります。ただし、禁煙による健康上の利益は非常に大きいため、このことを理由に喫煙を再開することは勧められません。

アフタ性口内炎が2週間以上治らない場合や、何度も繰り返す場合、多数の口内炎が同時に出現する場合には、自己判断せず、口腔内科を受診されることをお勧めします。