デンタルイノベーション
スペース利用案内
Dental Innovation Space User Guide
このようなお考えの企業・団体の方、
先ずはデンタルイノベーションの利用を検討してみませんか?
企業・団体が有する物資・材料・工業製品等の生命科学分野への応用を検討している方
研究する場所がない、研究資金がいくら掛かるのか不安、という思いのある方
医薬品は申請等のハードルが高くて参画できないのでは…という思いのある方
人体に用いる新たな医薬品や医療材料を作ろうとするとき、まずは口腔用製品として開発した方が、許認可等のハードルも低く、比較的短期間での製品化が可能となることをご存じですか?
生体材料・生体接着剤・抗菌殺菌材等、先ずは口腔用材料として開発し、その先の応用範囲として体全体への適用を考えてみては如何でしょうか。
北大の歯学研究院は、歯科治療の臨床研究だけではなく、多くの分野に及ぶ研究シーズや医薬品等の販売に係わる知見等を持っておりますので、有効なアドバイスをさせていただくことが可能だと考えております。
利用案内
Phase 01
まずはご相談ください
企業側
研究を進める原材料の特性等を整理し、それらを用いて製品化したい口腔材料等を提案してください。
北大のサポート
デンタルイノベーション部又は歯学研究院の研究者へご相談下さい。スタッフが聴き取りを行い、歯学研究領域との関係性や発展性を検討いたします。
Phase 02
プレインキュベーション
契約を締結
企業側
歯学研究院の研究者と製品化に向けた協議を行う場としてプレインキュベーション契約を締結します。
プレインキュベーション契約により
●研究戦略室の利用
●建物への24時間入館
●予備的実験を行う施設・機材の貸与
等が可能となります。
北大のサポート
関連する研究を行っている研究者を抽出し、製品化に向けたアドバイスを行います。協力する研究者と製品化に向けた研究の協議を行い事業計画の策定を行っていただきます。
この協議の中で事業化は困難との結論に至った場合は、ここで契約を打ち切ることも可能です。
Phase 03
利用契約の締結
企業側
開設する研究Labの広さを決めデンタルイノベーションスペース利用契約を締結します。
- 事業計画書の提出
- デンタルイノベーションスペース利用契約の締結
- 研究Labの開設
北大のサポート
提出された事業計画書を審査し、研究院長の承認が得られたら今後協力して研究を進める教員を指名します。
学内での生活など判らない事があればデンタルイノベーション部教職員にお気軽にご相談ください。
Phase 04
デンタルイノベーションスペースでの
研究開発
企業側
開設した研究Labで計画に従い研究を進め、定期的に研究報告を行っていただきます。研究を進める上で必要となる歯学関係の専門知識の導入や特殊な機材の利用など要望があれば相談願います。
- 研究資金の獲得
- 特許の出願
- 製品化に向けた製造・(試験)・販売チャンネルの検討
北大のサポート
基礎研究の段階では、関連する研究者が実験・評価をサポートします。
進捗状況の審査及び助言を行う機会を設け、研究の方向性をチェックします。
外部資金獲得に向けた支援臨床試験のサポートを積極的に行います。
関係する歯学研究等のミニレクチャーを実施します。
Phase 05
製品化・事業化
企業側
In Vivo実験を行い、実用化に向け必要な試験を進めてもらいます。
事業化する製品が医薬品医療機器等法の分類の何に該当するか等、ターゲットを定め製品化の計画を策定して頂きます。
北大のサポート
臨床試験を行う臨床系研究チームを作り、これまでの基礎研究に携わった研究者と共に改良点の検討を進めます。
薬機法に定める各種試験のサポート及び申請などの支援を行います。
本学歯学研究院デンタルイノベーションスペースを活用して
歯科医療の発展・医療産業の創出に取り組みませんか?
デンタルイノベーションスペース施設案内
デンタルイノベーションスペースは北海道大学札幌キャンパスのほぼ中央に位置する歯学研究院A棟の6階に設けられています。
レンタルスペースとしては、プレインキュベーション契約用として研究戦略室の約50㎡、デンタルイノベーション利用契約用のラボスペースとして約300㎡のスペースがあります。
ラボスペースでは、化学・バイオ実験などウエットラボの造作に対応しています。
これらの施設は、365日、24時間利用可能です。
共用機器室
バイオ実験(細胞培養、遺伝子組換え実験等)を行える実験機器を常設しています。この実験室では、本学研究者の指導の下実験を行うことが出来ます。
〈設置機器等〉
P2実験室、安全キャビネット、クリーンベンチ、インキュベーター、遠心器、顕微鏡、純水製造装置など
研究戦略室
プレインキュベーション契約数に応じて、約4㎡の研究ブースとロッカーを貸与します。各ブースには電源及び有線LANが用意されています(有線LANの利用については接続機器の登録手続きが必要です)。
天吊りプロジェクター、小型PCが設置された打合せスペースもあり、本学研究者や学外関係者とのリモートでの研究打合わせに利用可能です。共用設備として休憩スペース、無線LANルーター、流し台、冷蔵庫、電子レンジ、電気ポットなど用意しています。
デンタルイノベーションスペース1
約14m×16m、約220㎡の大きなスペースで、柱等の構造物がなく自由にレイアウトが可能です。利用形態に応じて必要とする面積に間仕切りして利用も可能です。
床材、換気装置などウエットラボに求められる施設要素は設置済みです。
その他、給排水(上水道は札幌市水道)、都市ガス、電源(一般、動力、非常用電源)、特殊ガス(圧縮空気、炭酸ガス、真空吸引)、局所排気が利用可能です。
施設の特徴
セキュリティ
- 建物玄関はICカードによる入館システム
- 24時間体制で警備員が常駐。防災体制も万全です
- 各室にはテンキー錠又は各種ICカード(Felica)に対応した電気錠を設置
通信環境
- 周辺建物に携帯各社の基地局が設置されており各キャリアとも電波状況は良好
- 全室で北大のネットワーク(HINES)を利用可能
- 研究戦略室には各机に有線端末を完備(接続する端末を登録する必要があります)
- デンタルイノベーションスペース全体で無線LAN利用可能
その他
- 歯学研究院の講義室・会議室なども空き時間に利用可能(別途利用料金がかかります)
- 1階事務室で荷物の受取り、郵便・宅配便の発送をサポート
デンタルイノベーションスペース利用料金
利用区分 | 利用料金 | 光熱水料 | 契約期間 |
---|---|---|---|
プレインキュベーション契約 | 研究者1名あたり 30,000円/月 | 無料 | 1ヶ月以上1年未満 |
デンタルイノベーションスペース 利用契約 | 専有面積1㎡あたり 3,000円/月 | 別途利用者負担 | 1年以上5年未満 ※状況により延長可 |
詳細はこちらをご覧ください
お問い合わせ
電話でのお問い合わせ
受付時間:平日9時~16時
担当:歯学研究院デンタルイノベーション部 吉岡