感染症患者さんの歯科治療

以下の論文が The Quintessence に掲載されました。ぜひご参照ください。

■ 掲載論文

  • 中井 悠, 孝口 里侑, 渡辺 陽久、木村 拓、坂田 健一郎、浅香 卓哉、藤盛 真樹、佐藤 淳、北川 善政、宮本 郁也:
    感染症患者に対する偏見のない歯科治療を目指して 前編:薬害AIDS, HIVと歯科治療
    The Quintessence 44(11):124-133, 2025年11月
  • 中井 悠, 孝口 里侑, 渡辺 陽久、木村 拓、坂田 健一郎、浅香 卓哉、榊原 典幸、佐藤 淳、北川 善政、宮本 郁也:
    感染症患者に対する偏見のない歯科治療を目指して 後編:血友病と歯科治療
    The Quintessence 45(12):92-101, 2025年12月(総説)

<クインテッセンス立ち読みより引用>

要約

HIV感染症が慢性疾患として認識されるようになり、HIV/AIDS患者に対する歯科医療体制の整備が日本全国で進められている。どこで暮らしていても、差別や偏見なく安心して安全な歯科医療を受けられる体制の構築が目標である。北海道ブロックでは平成20年度からエイズ拠点病院、行政(北海道保健福祉部)、北海道歯科医師会・歯科衛生士会・病院歯科医師会等と連携して北海道HIV/AIDS歯科医療ネットワーク事業を開始して継続運営している。札幌および道内都市で歯科医療関係者にHIV感染症に関する研修会の開催、歯学部および歯科衛生士学校の学生にHIV感染症をはじめ、様々な感染症の正確な知識や新しい知見を教育している。北海道は広大な医療圏域のため、感染症に対する正しい知識やスタンダードプリコーションの均てん化、HIV/AIDS患者に対する歯科治療の必要性および実際などを説明し、協力歯科医療機関を募集しており、本事業の取り組みを紹介する。