当教室では歯周病、歯内療法、垂直歯根破折歯に関する基礎および臨床研究を行っている。
歯周病に関しては、失われた歯周組織を再構築させる研究を行っており、growth
factorを用いた研究、細胞の足場(スキャフォールド)の研究、高分子マトリックスを応用した研究などについて多方面から研究を行っている。
歯内療法では、歯根端切除術や再植術などの外科的歯内療法時の逆根管充填材の開発や、垂直歯根破折歯を接着して治療する研究を行っている。接着性レジンの象牙質、セメント質への接着性、生体内安定性、再植における根面処理などin
vitro, in
vivoの実験を進め、これらの成果に接着技術や再植術を応用して、保存不可能とされてきた多くの歯内疾患や歯根破折歯の治療に成功している。特に垂直歯根破折歯の治療では、抜歯がスタンダードとされている中で接着治療の成功率は着々と高まっており、世界的にトップクラスの臨床成績を収めている。
また、さまざまな再生療法や顕微鏡を用いたマイクロサージェリー、審美歯周外科などの臨床研究も行っている。
当教室では大学院生の研究教育を非常に重視しており、また大学院生の自主性を尊重し、これらの研究分野に限らず新たな研究への挑戦や探究心を歓迎する。