概要
当教室の専門教育科目(授業・実習)は,冠橋義歯補綴学(クラウンブリッジ補綴学)と口腔インプラント学となっています.クラウンブリッジは歯科治療の要のひとつであり,歯質,歯,ならびに歯列欠損に対して固定性補綴装置を製作・装着して審美性と機能性を回復して長期にわたり維持できるようにするための知識・技術・態度を教育しています.また,顎関節症・ブラキシズムを含む顎機能障害の治療,睡眠時無呼吸症候群の治療,ならびにデジタル歯科治療も専門的に行っていることから,これらの治療に必要な知識・技術・態度も教育しています.一方,口腔インプラント学は2024年度より当教室が新たに中心となって教育を開始しました.口腔内科学教室とインプラント治療部門の先生方にもご協力いただき,予知性が高く,安心・安全なインプラント治療を実践するための知識・技術・態度を教育しています.
一方,北海道大学病院クラウン・ブリッジ歯科では,クラウンブリッジ治療,インプラント治療,顎顔面補綴治療,審美補綴治療,顎機能障害の治療,睡眠時無呼吸症候群の治療,デジタル歯科治療などを専門的に行い,治療効果が得られにくい高難度症例に対して積極的に治療を展開しています.
また,研究領域では,ブラキシズムと顎関節症を中心とした顎機能障害や睡眠時無呼吸症候群に対する臨床研究,デジタル歯科治療に関する基礎的・臨床的研究,ならびに,デンタルバイオロジ-に関する基礎的・臨床的研究を3本柱として,さまざまな研究を並行して業績を上げています.
沿革
昭和42年に北海道大学歯学部が創立し,4年後の昭和46年には第2補綴学講座の開講とともに故内山洋一先生が初代教授に就任するとともに,歯学部附属病院第二補綴の診療科長となり外来診療も稼働を開始し,昭和62年~平成3年には歯学部附属病院長を務められました.補綴歯科治療黎明期で,高度治療技術の普及にご尽力されました[内山洋一教授時代(昭和46年~平成8年)].
次いで,大畑昇先生が第2代目の教授に就任され,教室と外来診療科名は,それぞれリハビリ補綴学教室と保存系歯科・冠橋義歯補綴科外来に改変され,平成15年に医学部附属病院と歯学部附属病院が統合して北海道大学病院となりました.顎変形症の学際的医療体系の構築にご尽力されました[大畑 昇教授時代(平成9年~平成25年)].
その後,山口泰彦先生が第3代目の教授に就任され,教室と外来はそれぞれ冠橋義歯補綴学教室とクラウン・ブリッジ歯科に改称されるとともに,北海道大学病院の新棟が落成し,クラウン・ブリッジ歯科は歯科診療センターの5階・第5診療室に移転し現在に至ります.顎機能に対する精密検査・診断・治療ワークフローの構築にご尽力されました[山口泰彦教授時代(平成26年~令和5年)].
令和6年4月1日付けで,黒嶋伸一郎先生が第4代目の教授に就任されました.冠橋義歯補綴学に加え,現在まで構築してきたクラウン・ブリッジによる補綴歯科治療や顎機能障害に対する治療とともに,自身が専門とするデンタルインプラントを応用した補綴歯科治療を組み合わせ,あらゆる高難度症例に対応できる治療システムの構築に尽力しています.