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大学院生の声

大学院生活について 宮上 雄希

 私は北海道大学で6年間学生生活を過ごし、1年の研修医生活を経て、大学院に進学しました。矯正科に入局したのは数多くある歯科の分野のなかでも、矯正歯科が最も興味深いと感じ、大学院で高度な知識・技術を習得したいと考えたためです。

 ここでは、大学院生活について紹介させていただきます。まず、大学院生活は臨床と研究が中心となっております。臨床においては認定医取得を目指し、指導医の先生方のご指導のもと矯正治療を経験させていただいております。北海道大学病院では多種多様な症例について勉強し、幅広い知識を得ることができます。研究に関しては、まだ日は浅いですが、薬理学教室で破骨細胞に関する基本的な実験を行っており、今後本格的な研究を進めていく予定です。

 医系の大学院生活はついつい忙しい部分がクローズアップされがちですが、休みの日には、趣味に時間を費やしたり、友人と温泉旅行に出かけたりして楽しい時間を過ごすこともでき、充実した日々を過ごしております。これからも将来一人前の矯正歯科医として羽ばたけるよう日々精進していく所存です。

歯学研究科3年 林原久美子

 広島大学卒業後、2010年4月に北海道大学病院での研修医生活を終え、2011年4月、当教室に入局しました。当教室は、日本矯正学会の認定医研修期間となっていますので、入局後は認定医取得のためのスケジュールで教育を受けていきます。入局直後より、数か月の特訓期間があり、ワイヤーベンディングやタイポドント等様々な課題をクリアしていかなければならなく、朝まで学校にいたこともありました。今思うと、この期間は辛いことばかりではなく、同期の仲間との深い絆ができた時間でもあったと思います。現在は2年間の基本研修を終了し、臨床研修期間の中間地点にいます。研究は硬組織発生生物学教室にお世話になっており、「Klotho欠損マウスの下顎第一臼歯の組織化学的検索」を行っています。臨床と研究の両立で、毎日が慌ただしく過ぎていきますが、当教室の充実した教育プランを一つ一つ着実にこなしていくことで、認定医取得、そして歯科矯正のプロフェッショナルへの階段を登っていきたいと思っています。

大学院生活をふりかえって 角谷 瞳

 私は北海道大学歯学部を卒業し、口腔診断内科学教室で卒後臨床研修を行ったのち、地元の富山県で矯正専門医として開業している母と同じ矯正の道を志して、平成22年に歯科矯正学教室に入局しました。

 卒後研修で口腔がん患者さんの治療にたずさわりながら、血管新生阻害療法や分子標的治療のめざましい進歩を目にし、患者さんのQOLの向上につながるようなメカニズムの解明、さらには新しい治療法の開発の可能性などを分子病理学的な観点から深く追求したいという動機が生まれました。そこで北海道大学歯学研究科博士課程に進学し、歯科矯正学教室における臨床研修とともに、口腔病理病態学講座血管生物学教室で、血管のバイオロジーについての研究を始めました。

 血管は全身に広く分布し、組織再生や創傷治癒、疾患等に関与しています。矯正治療においても、歯根膜、骨を含む周囲組織リモデリングの際、栄養や酸素を供給する血管の役割は重要で、矯正力を負荷された組織では、血管新生がさかんに起きていることが知られています。血管には幹細胞の性質をもつ内皮が存在しており、これらの細胞が血管新生においてどのような役割を果たしているのかに着目して研究を行ってきました。これまでに7回の学会発表や論文執筆等、その成果を社会に発信する機会を与えていただき、折に触れて学内外の研究者とディスカッションできたことが研究をさらに推進させる力になりました。

 私が大学院で過ごした4年間には、たくさんの人々とのつながりや出会いがあり、さまざまなことを教わりました。結婚そして子育てを通して得られることも多く、まわりの皆様の日々のサポートに感謝しつつ、このように恵まれた環境で大学院生活を送れたことに幸せを感じています。