大会長  八若 保孝

このたび、第43回 日本小児歯科学会北日本地方会大会を、私たち北海道大学大学院歯学研究院小児・障害者歯科学教室が主管で、2025年10月11日(土)に北海道大学クラーク会館にて開催させていただく運びとなりました。大会長として一言ご挨拶申し上げます。

本大会のテーマは、「未来のために今こどもたちにできること」です。

「こどもたち」は、未来の社会を担う大切な存在です。私たち小児歯科に携わる者の使命は、そのこどもたちが健やかに成長し、充実した人生を歩めるよう、乳幼児期から思春期以降までの口腔の健康を守り支えることにあります。歯科疾患の予防のみならず、口腔機能の発達支援、障がい児・医療的ケア児への対応、さらには保護者や他職種との連携など、小児歯科の守備範囲は年々広がり、社会的役割の重要性も増しています。

こうした時代の中で、私たちは今、何をすべきか。こどもたちの「今」を理解し、「未来」に何を残せるか。今回の大会では、そうした問いに向き合い、臨床、研究、地域活動など、様々な角度から小児歯科の可能性を探求していきます。

当日は、特別講演、教育講演、一般発表を通じて、小児歯科における最新の知見や実践の共有を行い、参加者の皆様とともに学びを深める機会としたいと考えております。また、次世代を担う若手歯科医師の皆様にとっても、有意義な学びと交流の場となることを願っています。

開催地である北海道大学は、学術と自然が調和する歴史ある学びの場であり、美しい秋の札幌にて、皆様と直接お会いし、熱意ある議論と交流を深められることを心より楽しみにしております。

最後に、本大会の開催にあたりご支援を賜りました日本小児歯科学会の皆様をはじめ、関係各位に心より御礼申し上げます。

多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。