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1)ブラキシズムの発現メカニズムおよび治療法に関する研究

新たに開発した超小型ウェアラブルブラキシズム解析装置を用いて,日中や睡眠中の歯ぎしり(ブラキシズム)の実態解明や歯ぎしりに対する治療の有効性の検証に取り組んでいる.また,ストレスと歯ぎしりの関係の検討を心拍R-R間隔のスペクトル分析による交感神経活動解析を応用して行っている.ブラキシズム診断システムの実用化によるブラキシズム関連疾患へテーラーメイド型診療体制の確立への取り組みを行っている.


2)睡眠時無呼吸症候群に関する臨床的研究

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とブラキシズムの関係解明,SAS防止用口腔内装置の設計基準の確立などの臨床的検討,SASの歯科的なスクリーニング法の可能性の検討などに取り組んでいる.


3)脳機能解析による咬合違和感の発現メカニズムの検討

脳磁図(Magnetoencephalograph:MEG)を用いた咬合感覚に関する脳機能イメージングの取り組み.脳磁図を用いて歯に加わる刺激に対する反応を解析し,難治性の咬合違和感の発現メカニズムの検討しようと試みている.今後,補綴治療と脳機能の関係や難治性の慢性口腔顔面痛と脳機能の関係解明にも取り組みたいと考えている,


4)歯科用CAD/CAMシステムに関する研究

 歯科用CAD/CAMシステムに活用する形状データやその数理学的手法に関する研究,新たな光学印象への取り組みを行っている.


5)3Dプリンタ(積層造形技術)の医療への応用に関する研究

 デジタルデータから3次元の立体造形物を作製できる積層造形技術に注目し,手術シミュレーション用模型やクラウンブリッジ,顎顔面補綴物の作製など,さまざまな医療(歯科/医科とも)への応用について研究している.


6)顎関節症の発生機序に関する研究

咀嚼筋活動と筋内血管収縮状態、筋内血液状態,そして精神的ストレスの発生状態とそれらの相互作用を理解することにより,顎関節症,特に筋・筋膜疼痛の発生機序を解明する.


7)顎関節に関する研究

 顎関節症に伴う下顎頭変化と下顎位変化の臨床的研究のほか,変形性顎関節症に関する生化学的,解剖学的研究,摂取食物の変化が顎関節に及ぼす影響などについて基礎系の教室との連携をはかり研究に取り組んでいる.


8)顎変形症に関する臨床的研究

 顎変形症等で外科的矯正術を施行する症例に対して,口腔外科(旧第二口腔外科)、矯正歯科、冠橋義歯補綴科(旧第二補綴科)の三科によるチームアプローチを行っている.これらについて,その治療効果に関し臨床的に検討し,継続的に学会等で報告している.


9)顎顔面のエピテーゼに関する臨床的研究

 耳や手指,鼻,眼等の顎顔面の軟組織の一部を欠損して,かつ生体再建が困難であった症例に適用するシリコーン・エピテーゼについて,その材料,色調等に関する研究を行っている.


10)広範囲な歯周組織欠損や顎堤に対する再生療法の開発研究

 口腔機能および審美性の回復が必要な水平性などの広範囲な歯周組織欠損や顎堤に対する再生療法は,歯科再生医療の残された課題の一つである.当教室では組織誘導のメカニズムの解析とスキャホールドを応用した再生の研究を行なっている.


11)基礎系各分野との共同研究

 液状飼料飼育による成長期ラット顎関節に関する研究(口腔機能解剖学教室),sclerostinの脂肪細胞分化に及ぼす効果に関する研究(口腔分子生化学教室)などがある.

当教室でこれまでに行われてきたその他の研究テーマ

1)クラウン辺縁部に発生する二次齲蝕に関する組織学的研究

2)歯や顎顔面の力学的評価に関するコンピュータシミュレーションを用いた解析

3)歯科医療の省力化(簡易化、システム化)に関する研究

4)歯科材料(特に接着材)に関する研究

5)咀嚼筋の代謝および筋線維組成に関する研究

6)インプラント表面処理に関する研究

7)歯根膜の再建に関する臨床的研究

8)レーザを用いた歯のエナメル質の溶解と溶接についての研究

9)象牙質の脱灰現象を金属の腐食現象と同様の電気化学的な現象としてとらえる研究

10)臨床症例画像の画像データベースシステムの開発(日本ビクターとの共同研究)

11)ウォータージェットを用いた歯の切削の研究(軟化象牙質の選択的除去)

12)金属メッキによる立体的な構造体の構築の研究

北海道大学大学院歯学研究科 口腔機能学講座 冠橋義歯補綴学教室

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