ホッツ床の取り扱い方

哺乳や顎の発育のためにホッツ床はとても大切なものです。大人の入れ歯のようなものですが、赤ちゃんは痛みやホッツ床が合っていない事を訴える事ができません。お母さんやお父さんがお口の中をよく見てあげてください。また、ミルクの飲み具合の変化や舌・手でホッツ床をはずすなどの赤ちゃんの様子に注意していて下さい。困ったことや分からない事があったら、すぐに医師や看護師に相談して下さい。

<協力していただきたいこと>
1.哺乳記録
  見本の記録用紙を参考にして、本日から記録をつけて下さい。ホッツ床装着前後の哺乳状況の変化を見ていくために必要です。記録は退院後もつけて下さい。外来受診日には持参して医師・看護師にお見せ下さい。哺乳記録は、離乳食に移行する頃まで続けていただきます。

2.乳首の準備
  口蓋裂の赤ちゃんに適した乳首(チュチュ, ピジョンP型など)や哺乳瓶があります。購入しておき、入院後すぐに使えるように消毒しておいて下さい。(消毒液は今お使いの乳首用消毒液で結構です)当病院の売店でも購入できます。

3.ホッツ床は1日中装着しましょう。
  洗浄・消毒以外はいつも装着しましょう。調整後や新ホッツ床装着後は一時的に飲みが悪くなる事があります。心配せずに見守って下さい。2〜3日しても改善しない時はご連絡下さい。

4.洗浄・消毒をしましょう
  @哺乳や離乳食後(果汁・おやつも含む)は、歯ブラシとぬるま湯できれいにしましょう。ホッツ床が汚れているとお口の中が炎症を起こしやすくなります
  A11回(沐浴時など)哺乳ビン用消毒液で消毒しましょう。熱湯はホッツ床が変形するので避けて下さい

5.お口の中を時々よく見てあげましょう。
  @お口の中の粘膜が赤くなっていないか?
 ホッツ床が部分的に強く当たっているかもしれません。
無理に装着せず取り外してすぐに病院へ連絡下さい。ホッツ床は乾燥に弱いので、きれいな水を入れた容器で保管して下さいお口の中が汚れて粘膜が赤くなっているかもしれません。ホッツ床をきれいにし、ミルクの後に白湯を少しあげて様子を見ましょう。改善しない時は病院へ連絡下さい。まれにアレルギー反応を示している可能性もあります。
  A歯がはえてきたかな?
 歯(特に上の歯)がはえてくるとホッツ床が合わなくなり、ミルクの飲みが悪くなったり、すぐにホッツ床を出すようになる事があります。すぐに病院へご連絡下さい。ホッツ床を調整します。