ホッツ床装着について
<ホッツ床の作り方>
ホッツ床は、赤ちゃん一人一人の上顎の形にあわせて作ります。そのためには上顎の型取りが必要です。柔らかい粘土のようなもの(印象材)を上顎に当てて型を取ります。この型をもとに医師がホッツ床を作りますが、完成には1日かかります。出来上がったホッツ床を赤ちゃんのお口にあわせてみます。そして、赤ちゃんが気持ちよくホッツ床を装着できるようにこまかく形を整えて出来上がりです。
<初めての装着>
ホッツ床を初めて装着する時は、入院(2泊3日位)をしていただきます。ホッツ床装着前後の哺乳状況をお母さんと一緒に医師・看護師も確認していきます。入院の間にお母さんには、ホッツ床の取り扱い方を覚えていただきます。
<ホッツ床の調整・新作成>
1.上顎が良い形に成長するように、また歯の萌出にあわせて定期的にホッツ床の調整(形を整えること)が必要です。調整時期(通院の間隔)の目安です。
生後1か月まで ………週1回
1か月から3か月まで…2〜3週に1回
3か月以降 ………1か月に1回
2.上顎の成長にあわせてひとまわり大きい新ホッツ床の作成が必要です。2回目以降の作成は通院でおこないます。
新ホッツ床作成の目安は2〜4か月に1回です。
<装着する期間>
1才半ごろ予定の上顎の手術(口蓋形成術)まで、可能な限り装着します。(お子さんの上顎の形や披裂部の形によっては、手術を待たずに装着が終了する事もあります)