7.顎裂部骨移植
顎裂部には骨がないため、上顎の形を整え、確実なかみ合わせをつくるにはそこに骨を移植する手術が必要になります。移植する骨は、顎裂の大きさにより自身の下顎や腰などから骨を採取して使います。
先に述べた口蓋形成術2回に分ける手法を行なった場合には、顎の成長によって顎裂幅も狭くなるため、下顎から少量の骨を取る簡単な手術で済むことになります。手術は、顎裂部へ永久歯の萌出をうながすことを目的に6〜9歳頃に行なうのが一般的です。これにより矯正治療が容易になり、歯並びとともに口唇や鼻の形態を整えやすくなります。