北海道大学

大学院歯学研究院・大学院歯学院・歯学部

予防歯科学教室

Porphyromonas gingivalis

唾液pHの簡易測定キット

 予防歯科学は、口腔の健康の保持・増進を目指す学問です。基本コンセプトは、「はじめに病気ありき」ではなく、Health Oriented Dental Medicineです。研究対象は、診療室を訪れる患者さんのみではなく、地域、学校現場などの集団を視野に置いているのが特徴です。また、個人あるいは集団の口腔の健康に影響を与える要因を考える上で、人間生態学的な立場から、物理・化学的要因、生物学的要因、そして社会経済的要因にまで範囲を広げて考える学問といえます。

 研究内容は、う蝕や歯周病を効率よく予防するための基礎的・臨床的・社会科学的な取り組みですが、科学的根拠に裏付けられた研究成果を効率よく社会に還元できるシステムの開発(政策提言)も行ってきました。

 今後は少子化や社会的ストレスの増加などに伴う疾病構造の変化にも注目して、新たなテーマに取り組みたいと考えています。以下に具体的な研究課題を列挙します。

(基礎的研究)
・齲蝕原因菌、歯周病原因菌の相互作用に関する研究(図1)
・骨芽細胞様細胞における免疫応答

(疫学研究)
・乳幼児の歯科保健に関する研究
・中高生における口やのどの乾燥に関する研究
・中高年者の口腔乾燥症に関する疫学的研究

(臨床研究)
・唾液pHの簡易測定キットの開発(図2)
・部分欠損症例の機能回復および予後に影響を与える因子の検討 ・支台築造方法の違いによる残存歯の予後に影響を与える因子の検討

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