北海道大学

大学院歯学研究院・大学院歯学院・歯学部

顎口腔形成学教室

全身的な先天異常症候群の40%には口腔領域に何らかの異常が出現するとされ、口腔領域には様々な先天性疾患がみられる。中でも口唇裂・口蓋裂は日本人一般集団の0.2%に発生し、あらゆる外表奇形の中で最も高い頻度で出現してくる疾患である。その障害は顔の形の問題にとどまらず、呼吸・吸啜・嚥下・咀嚼・音声言語(構音)など口腔機能のすべてに及ぶ。当教室では、その診断・治療の技術の開発、さらに将来の予防をめざした臨床的・基礎的研究を行っている。
 臨床研究面では、出生直後からHotz 型口蓋床を用いた早期顎矯正と二段階口蓋形成術ならびに当教室で開発した下顎外側皮質骨移植による顎裂部再建を組み合わせ、顎発育を障害しない治療システムの開発に取り組んでいる。また、先天異常発生の危険率を高めるとされる環境要因を制御した計画妊娠を行うことによって口唇口蓋裂発生を予防する研究に参加している。
 基礎研究面では、近年分子生物学的研究の発展によりこれまで不明とされてきたこれら疾患の遺伝子解析が始まっているが、WHOのヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針に従い、国内外の専門施設と共同で候補遺伝子の探求に着手している。

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