教育(学部)紹介

 

1. 基礎組織学:2年次1学期

 この講義では、人体発生学を学びます(担当:山本恒之)。発生学は受精卵が細胞の増殖と分化により完成形に達するまでの変化の過程を研究する学問です。人体中の各器官(臓器)がその位置にそのような形でどのようにして存在するに至ったのか、について理解できるようになるのがこの講義の目標です。

 

2. 組織学・口腔組織学:2年次2学期

 組織学は光学顕微鏡、電子顕微鏡等の機器を用いて人体の構造と機能を研究する学問です。講義は内容的に組織学総論(担当:脇田 稔)、組織学各論(担当:山本恒之)、口腔組織学(担当:高橋 茂)、口腔発生学(担当:土門卓文)に分かれています。この講義では人体を構成する最小単位の細胞から、細胞の集合体である組織、様々な組織や細胞の集団である器官の構造と機能を理解することを目標としています。口腔組織学・口腔発生学では、特に歯科医学に関連する口腔とその周囲の構造についてさらに詳しく学びます。

 

3. 組織学・口腔組織学実習:2年次2学期

 組織学・口腔組織学の講義で学んだ内容を実際に顕微鏡を用いて自らの目で確認し、スケッチします。そして、人体および口腔諸器官の微細構造についての理解を深めます。実習で用いる標本は本間義幸の作製によるもので、古くなった標本は逐次更新されています。(担当:山本恒之・土門卓文・高橋 茂)

 

4. 研究実習:5年次2学期 - 6年次1学期

 この実習では、研究に対する態度、探究心を身につけ、研究を進めるプロセスを経験することを目的としています。当講座に配属された学生(例年8名)は希望する研究テーマによっていずれかの教官に振り分けられ(例年各2名ずつ)、それぞれの教官の指導の下、実験、まとめ、口頭発表、論文作製までを行います。(担当:脇田 稔・山本恒之・土門卓文・高橋 茂)